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PBRとは?株式の割安感を分析するPBRの使い方を解説!

こんな悩みはありませんか?

  • PBRとは一体何に使うの?
  • PBRの目安はあるの?

株式投資のファンダメンタルズ分析においては、「PER」「ROE」「ROA」などの投資指標を理解することが重要です。

「PBR」は、銘柄の割安感を分析する際に使う指標で、株式銘柄を選定するときに役立てることができます。

本記事では、これから株式投資を始めたい方に向けて、PBRの目安、PBRが高いときの考え方について解説します。

それでは、本編をどうぞ!

さらに詳しく!

「PBR」は「PER」と名前も似ていて違いが分かりづらいので、あわせてPERの記事も読むとより理解が深まります。

オススメ!
【株式投資入門】PER(株価収益率)とは?5分でわかるPERの使い方

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PBR(株価純資産倍率)とは

PBR

PBR(Price Book-value Ratio)とは、「株価」と企業の「純資産」との関係を表す指標です。

日本語では、株価純資産倍率と呼びます。

PBRは、企業が保有する純資産の金額から、現在の株価はどのくらい割安・割高なのかを分析する指標のため、株式投資家には重要な指標となっています。

PBRの計算式

PBR(株価純資産倍率)=現在の株価 ÷ 1株あたりの純資産(BPS)

BPS(1株あたりの純資産)とは

PBRの分母にあたる「1株あたりの純資産」とは、企業の現金や土地、会社特有の技術やブランドなどの全ての資産を発行済みの株式数で割ったものです。

「1株あたりの純資産」は、BPS(Book-value Per Share)とも呼びます。

1株あたりの純資産の計算式

1株あたりの純資産(BPS)=当期純資産÷発行済株式数

純資産とは、会社の総資産から負債を抜いた資産のため、BPSが高ければ高いほど、その企業の安定性が高いことを表します。

PBRの目安は1倍以下

PBRが低いと、株価に対して企業の純資産が潤沢なことを示しているため、株価が割安なことを示しています。

目安としては、PBR1倍以下が割安だといわれています。

PBRが1倍以下だと、市場で高評価を得て、本来の企業価値よりも株式が安い値段で売買されていることを示しています。

ただし、赤字・業績悪化によってPBRが1倍以下になる場合もあるので、必ずしもPBR1倍以下が良い訳ではありません。

重大な事故などがマスコミに報道された場合など、企業の株価は一気に下がる可能性があります。その場合、PBRは低くなるので注意が必要です。
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PBRは1倍以下だと割安といわれていますが、業績が黒字の場合、PBR1倍以下になることは少ないため、PBR1.5倍以下が投資対象の銘柄を見つける1つの基準ともいわれています。

業種ごとの平均PBR

業種平均のPBRの最新データは「JPX」で確認することができます。

JPXはPBRだけでなく、上場銘柄のあらゆるデータが載っているため、企業分析や業界分析に役立ちます。
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一部上場企業の業種ごとPBRとPERの平均値は、以下の通りです(データは2021年3月現在のものです)。

業種会社数単純_PER(倍)単純_PBR(倍)
1 水産・農林業819.11.3
2 鉱業610.00.4
3 建設業9910.20.9
4 食料品8526.31.4
5 繊維製品4038.10.8
6 パルプ・紙1215.40.7
7 化学14724.01.3
8 医薬品3625.31.6
9 石油・石炭製品90.7
10 ゴム製品1123.80.9
11 ガラス・土石製品3316.70.9
12 鉄鋼3128.20.5
13 非鉄金属24151.00.9
14 金属製品4218.50.8
15 機械14131.41.4
16 電気機器15944.81.9
17 輸送用機器59133.10.9
18 精密機器3327.81.8
19 その他製品5325.01.7
20 電気・ガス業2215.81.0
21 陸運業4415.91.1
22 海運業813.60.8
23 空運業315.81.1
24 倉庫・運輸関連2415.30.9
25 情報・通信業23433.13.0
26 卸売業18015.51.0
27 小売業20042.82.0
28 銀行業8011.30.3
29 証券、商品先物取引業2324.81.0
30 保険業814.70.9
31 その他金融業2511.91.0
32 不動産業7315.11.2
33 サービス業23055.92.5

PBRは「鉱業」「鉄鋼」「銀行業」のPBRが特に低く、全体的に割安感が高いことがわかります。

PBRが高くなるケース

PBRが1.5倍以上を超えている企業もたくさん存在します。

Yahoo!ファイナンスでは高PBRのランキングを見ることができますが、東証一部でも30倍を超えるPBRの銘柄も存在します。

PBR

引用:Yahoo!ファイナンス

PBRが高くなる理由は大きく2つに分けられます。

  1. 業績があまり芳しくなく過小資本のケース
  2. 将来性が高く評価ケース

それぞれについて解説します。

業績があまり芳しくなく過小資本のケース

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業績が芳しくないと、純資産の額が小さくなってしまい、PBRは高くなってしまいます。

この場合、高PBRが単純に「割高」を意味しているため、ねらい目とは言えないでしょう。

将来性が高く評価ケース

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将来性が評価されると、株式に注目が集まりPBRが低くなる傾向にあります。

感覚的にPBRが10倍ともなれば、かなり割高と思いたくなります。

しかし、PBR10倍からでも株価が上昇している銘柄も少なくないのが事実です。

注目を集める「成長株」の株価は、将来への期待感をベースに株価が決まるため、PBRがどうしても高くなってしまいます。

情報・通信業のPBRが高くなりやすいのは、業種の特色上、将来性が期待されやすいからです。

将来性を評価されてPBRが高くなっているケースは、PBRが高いからといって割高とは言い切れず狙い目の可能性があります。

マザーズ市場などの将来性に投資する市場ではPBRが高くなりやすい傾向があります。
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さいごに 30秒で理解できる!

PBR(Price Book-value Ratio)とは、「株価」と企業の「純資産」との関係を表す指標です。

企業が保有する純資産の金額から、現在の株価はどのくらい割安・割高なのかを分析する指標のため、株式投資家には重要な指標となっています。

PBRの計算式

PBR(株価純資産倍率)=現在の株価 ÷ 1株あたりの純資産(BPS)

一般的に、PBR1倍以下が平均で割安だといわれています。

PBRが1倍以下だと、市場で高評価を得て、本来の企業価値よりも株式が安い値段で売買されていることを示しています。

一方でPBRが高い場合も、「業績があまり芳しくなく過小資本のケース」「将来性が高く評価ケース」の2つに分けられ、後者の場合はPBRが高いからといって割高とは言い切れず狙い目の可能性があります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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Taiki

Taiki

サラリーマン兼ライター。投資の情報をブログを通して発信します。日本の金融リテラシーの教育場になることが目標。現在は、物流業界に勤める会社員の傍ら、投資を初心者に向けてわかりやすく解説しています。

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