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JASDAQ(ジャスダック)とは?上場要件と銘柄の特徴は?

JASDAQ

こんな悩みはありませんか?

  • JASDAQ銘柄の上場する際の条件が知りたい!
  • JASDAQ銘柄は2021年どうなるのか

JASDAQ(ジャスダック)市場は、東京証券取引所(東証)に属する主にベンチャー企業を対象とした市場のことです。

同じくベンチャー企業を対象としたマザーズと比較すると、JASDAQはベンチャー企業が上場する新興企業とはいえ、すでにある程度の実績を重ねてきた企業が上場している特徴があります。

日本マクドナルドホールディングス株式会社や、GMOフィナンシャルホールディングス株式会社などの有名企業もJASDAQに上場しています。

JASDAQの募集要件は、市場第二部(東証2部)と同じように経営成績や財政状況が評価されるため、同じ新興市場のマザーズと比較すると、上場企業の倒産や上場廃止のリスクが低くなっています。

では、本編をどうぞ!

JASDAQ(ジャスダック)とは

JASDAQ(ジャスダック)とは、「東証」が運営する新興市場の1つです。「JQ」「東証JQ」「東証JASDAQ」とも呼ばれています。

東証1部や東証2部と比較するとマイナーなイメージがありますが、日本マクドナルドホールディングス株式会社や、GMOフィナンシャルホールディングス株式会社だけでなく、日本銀行も上場している市場です。

もとは日本証券業協会が米国のNASDAQ(ナスダック)を参考に名前をつけらており、日本初の新興企業向けの市場です。

もともと取引所はなく、証券会社の店頭で売買する「店頭市場」として設立されました。

2004年に「株式会社ジャスダック証券取引所」となり、店頭販売から取引所へ移行し、2010年に新JASDAQへと生まれ変わりました。

大阪証券取引所の新興市場であった「ヘラクレス」「NEO」と「旧JASDAQ」の3つの市場が統合され、現在のJASDAQ市場になっています。

そのため、新興市場とはいえ歴史が長く、ベンチャーとは言えないような古参の銘柄が見られるのも特徴です。

JASDAQは、1.信頼性、2.革新性、3.地域・国際性という3つのコンセプトを掲げる市場です。また、一定の事業規模と実績を有する成長企業を対象とした「スタンダード」、特色ある技術やビジネスモデルを有し、より将来の成長可能性に富んだ企業群を対象とした「グロース」という2つの異なる内訳区分を設けています。

引用:日本取引所グループ

JASDAQ(ジャスダック)上場の基準

JASDAQ(ジャスダック)に上場するには形式要件実質審査基準を満たす必要があります。

以下は東京証券取引所の株式市場の「形式要件」です。JASDAQは市場第二部(東証二部)と同じ条件なことがわかります。

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日本取引グループ 各市場の実質基準

JASDAQは「スタンダード」と「グロース」の2つの基準がある点です。

しかし、JASDAQのグロース株については、現在、新規上場等を停止しているため、スタンダート株の募集しかありません。

JASDAQのスタンダード株は、マザーズ市場とは違い経営成績や財政状態の基準が設けられています。

最近1年間の経常利益が1億円以上や、純資産の額が正という条件があります。経常利益となるので、本業で得た収益が1億円以上あることが条件となります。

また流動性項目の株主数、流動株式数、流動株式時価総額も、マザーズ市場の倍以上は必要と条件が厳しくなっています。

 

以下は、東京証券取引所の株式市場の「実質審査基準」です。上場会社として必要とされる5つの適格要件で構成されており、各々の適格要件で合否を判断します。

実際の審査は、申請会社が東証に提出する「新規上場申請のための有価証券報告書(「Ⅰの部」及び「Ⅱの部」)」の内容等に沿って行います。

申請内容と申請会社へのヒアリング等を通して適格性を確認します。

jasdaq

日本取引グループ 各市場の実質基準

JASDAQは「実質審査基準」も市場第二部とほとんど同じ条件となっています。

条件はほとんど同じですが、市場の歴史のなかで、東証2部は中堅企業、JASDAQはベンチャー企業となんとなくすみ分けされています。

JASDAQ(ジャスダック)銘柄の特徴

JASDAQ市場には、現在は704社が上場しています。そのうちスタンダードは667社、グロースは37社が上場しています。

以下がJASDAQ銘柄の時価総額ランキングTOP20です。

JASDAQ

Yahoo!ファイナンス マザーズ売上高(2021年3月16日更新)

トップの株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズは、創立50周年の産業用ロボットに使用される精密減速機のハーモニックドライブ®や、遊星減速機のアキュドライブ®等の精密位置決め用の減速機とメカトロニクス製品を提供している会社です。

それ以外の上位企業は、名の知れている会社が多く、東証2部にも負けない時価総額を誇っています。

ジャスダックのスタンダートは、一定の事業規模と実績を持った成長企業を対象にした市場です。

一方で、グロースは、特殊なブランディングや技術を持った、高い成長可能性を持った企業を対象にした市場のです。現在は新規申し込みを中止していますが、NexusBank、免疫生物研究所などが上場しています。

2021年のJASDAQ市場はどうなる?

2020年はコロナショック後の好調で、株価が10倍以上になった銘柄(テンバガー)が4銘柄誕生しました。

4銘柄は、新型コロナ治療法開発を行っているテラ【2191】、新型コロナワクチン予防接種用の製品を販売する不二硝子【5212】、ワクチン注射器を販売する不二精機【6400】、ウイルス対策の抗原検出キットを販売するプロルート丸光です。【8256】いずれもコロナウイする関連の銘柄といえます。
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マザーズ市場ほどのバブル感はなかったものの、好調と言えます。

テンバガー銘柄は、いずれもコロナウイルス関連の銘柄で、2021年も長引くコロナウイルスに株価が大きく影響受けると予想されます。

特に新型コロナウイルスの治療法やワクチン関連の銘柄は、引きつづき注目が集まるでしょう。

新型コロナウイルスの影響は、治療法やワクチンだけでなく、生活様式全般に影響を与えています。外出自粛の影響で、巣ごもり需要が増え、飲食店やファッション、交通にも影響を与えているので、大きく株価が動いてくと予想されます。

まとめ この記事が30秒で理解できる!

JASDAQ(ジャスダック)は、東京証券取引所において、主に新興企業が上場している株式市場の1つです。

東証1部や東証2部と比較するとマイナーなイメージがありますが、日本マクドナルドホールディングス株式会社や、GMOフィナンシャルホールディングス株式会社だけでなく、日本銀行も上場している市場です。

2020年は、コロナショック後の好調でテンバガー銘柄が4銘柄誕生。

2021年も、新型コロナウイルスの治療法やワクチン関連の銘柄は、引きつづき注目が集まるため、テンバガー銘柄が生まれる可能性があります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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Taiki

サラリーマン兼ライター。投資の情報をブログを通して発信します。日本の金融リテラシーの教育場になることが目標。現在は、物流業界に勤める会社員の傍ら、投資を初心者に向けてわかりやすく解説しています。

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