こんな悩みはありませんか?
- あしたでんきの料金プランについて知りたい
- あしたでんきに切り替えることでどのくらい安くなるのか知りたい
基本料金が無料で、人気の高い電力会社が「あしたでんき」です。
東京電力のグループ会社「TRENDE株式会社」が運営している、電力自由化に伴って始まった新電力サービスです。
東京電力が運営母体である安心感と、「基本料金0円」「電力料金一律」が最大の特徴で、使ったぶんだけ電気代を支払うシンプルなプランが人気です。
この記事では、「あしたでんき」の特徴や、料金プラン、既存料金との比較に関して解説します。
それでは、本編をどうぞ。
あしたでんきの特徴
特徴1. 基本料金0円、電力料金一律
あしたでんきは「標準プラン」と「たっぷりプラン」の2つのプランしかなく非常にシンプルです。
電力自由化にともない様々な電力会社が参入し、独自のプランを作り差別化を行っています。「昼の電気代が安くなるプラン」「〇kWh以上だと値段が高くなる」など、会社によっては複雑なプランを組んでいるなか、あしたでんきは使用電力量が多いか少ないかだけを選べばいいので、非常にシンプルです。
おすすめとしては、「標準プラン」は2~4人の家庭、「たっぷりプラン」は5人以上の大家族やペットがいる家庭です。
プラン名 | おすすめの家庭 |
標準プラン | 電力使用量の多い2~4人の家庭 |
たっぷりプラン | 5人以上の大家族やペットがいる家庭 |
特徴2. 基本料金0円、電力料金一律
あしたでんきの「標準プラン」は基本料金0円・電力料金一律、「たっぷりプラン」は基本料金が3,000円かかりますが、電力料金一律です。
一般的な、東京電力の従量電灯Bや関西電力の従量電灯Aの料金プランは、電力使用量が増えれば1kWhあたりの金額が高くなります。
東京電力 従量電灯Bの料金(2020年7月現在)
段階電力使用量 | 電力使用量 | 従量料金(1kWhあたり) |
第1段階 | ~120kWh | 19.88円/kWh |
第2段階 | 120~300kWh | 26.48円/kWh |
第3段階 | 300kWh~ | 30.57円/kWh |
東京電力や関西電力は、電気を使えば使うほど電気代が高くなりますが、あしたでんきは電力料金が一律なので、電力使用量が多くなるほどお得になる仕組みです。
一方で、電力使用量の少ない一人暮らしや共働きの2人暮らしなどには、あまりおすすめできません。もちろん、従来の電気代より安くなる可能性はありますが、電力使用量の少ない方は「シン・エナジー」などの電力会社の方が節約に繋がります。
特徴3. 解約手数料0円
あしたでんきは、解約手数料がかかりません。通常は契約開始日から1年契約の自動更新となりますが、中途解約しても解約金等の費用は発生しません。
試しに切り替えてみて、思ったよりも節約につながらなければ、他の電力会社に切り替えることも無料でできます。
「あしたでんき」の注意点
ひとり暮らしだと高くなる可能性がある
ひとり暮らしで、電力をほとんど使っていない家庭ではほとんど効果がなかったり、場合によっては今よりも電気代が高くなる可能性があります。
特に基本料金ではなく最低料金が設定されている「関西電力」「中国電力」は、あしたでんきの基本料金0円の恩恵が小さくなります。
ひとつの目安として、電気代が月3,000円程度であればマイナスになる可能性もあるので、切り替えない事が無難でしょう。または「シン・エナジー」などの電力会社を検討しましょう。
法人は契約できない
「あしたでんき」は、契約電流が10A以上60A以下あるいは、最大需要容量が6kVA未満である一般家庭向け(低圧)に限って契約できます。
法人の場合は契約できないため、法人契約のある「Looopでんき」などに契約を切り替えることをおすすめします。
あしたでんき「標準プラン」の料金
「標準プラン」の料金体系
標準プランは、1か月300kWh以上の電力使用量の2~4人の家族で暮らす方におすすめです。
一般的な4人家族の電力使用量は、1カ月で430kWh程度と言われています。ご自身の電力使用量は検針票で確認することもできます。
エリア別の従量料金(電気量料金)を以下に記載します。あしたでんきの料金プランは、従量料金が一律という点です。地域によって値段の差はありますが、一律なのでわかりやすい料金体系です。
地域 | 電力料金(一律価格) |
東北電力エリア | 26.0円/kWh |
東京電力エリア | 26.0円/kWh |
中部電力エリア | 26.0円/kWh |
関西電力エリア | 22.0円/kWh |
中国電力エリア | 24.0円/kWh |
九州電力エリア | 23.0円/kWh |
東京電力とあしたでんき「標準プラン」の料金比較
東京電力 従量電灯Bと比較すると、120kWhを超えるとあしたでんきが、1kWhあたり0.48円安くなります。
段階電力使用量 | 東京電力 従量電灯B | あしたでんき | |
電力使用量 | 電力料金(1kWhあたり) | 電力料金(一律価格) | |
基本料金(40A) | 1,144円 | 0円 | |
第1段階 | ~120kWh | 19.88円/kWh | 26.0円/kWh |
第2段階 | 120~300kWh | 26.48円/kWh | 26.0円/kWh |
第3段階 | 300kWh~ | 30.57円/kWh | 26.0円/kWh |
契約アンペアが、40Aで月400kWで比較すると、東京電力 従量電灯Bは年間142,227円、あしたでんきの場合は年間130,776円となり、11,451円の節約です。1か月で換算すると954円の節約です。
契約アンペアが、40Aで月500kWで比較すると、東京電力 従量電灯Bは年間178,911円、あしたでんきの場合は年間161,976円となり、16,9355円の節約です。1か月で換算すると1,411円の節約です。
電力使用量が増えるほどお得になることがわかります。
あしたでんき「たっぷりプラン」の料金
「たっぷりプラン」の料金体系
たっぷりプランは、1か月に700kWh以上の電力使用量の、大家族やペットを飼っている方におすすめです。
たっぷりプランは、標準プランと違って基本料金が一律3,000円かかるものの、電力料金が「標準プラン」より4.5円/kWh安くなります。
地域 | 電力料金(一律価格) |
東北電力エリア | 21.5円/kWh |
東京電力エリア | 21.5円/kWh |
中部電力エリア | 21.5円/kWh |
関西電力エリア | 17.5円/kWh |
中国電力エリア | 19.5円/kWh |
九州電力エリア | 18.5円/kWh |
東京電力とあしたでんき「たっぷりプラン」の料金比較
東京電力 従量電灯Bと比較すると、120kWhを超えるとあしたでんきが、1kWhあたり4.98円安くなります。
段階電力使用量 | 東京電力 従量電灯B | あしたでんき | |
電力使用量 | 電力料金(1kWhあたり) | 電力料金(一律価格) | |
基本料金(50A) | 1,430円 | 3.,000円 | |
第1段階 | ~120kWh | 19.88円/kWh | 21.5円/kWh |
第2段階 | 120~300kWh | 26.48円/kWh | 21.5円/kWh |
第3段階 | 300kWh~ | 30.57円/kWh | 21.5円/kWh |
契約アンペアが、50Aで月400kWで比較すると、東京電力 従量電灯Bは年間249,708円、あしたでんきの場合は年間130,776円となり、33,108円の節約です。1か月で換算すると2,759円の節約です。
あしたでんき「標準プラン」「たっぷりプラン」の料金比較
「標準プラン」と「たっぷりプラン」を比較すると、月600kWの場合は「標準プラン」が月300円お得になります。一方、月700kWの場合は「たっぷりプラン」が月150円安くなります。
月600kWまでは「標準プラン」月700kW以上は「たっぷりプラン」がおすすめです。
電力使用量 | 標準プラン | たっぷりプラン | お得 |
月500kW | 13,000円 | 13,750円 | 標準プラン |
月600kW | 15,600円 | 15,900円 | 標準プラン |
月700kW | 18,200円 | 18,050円 | たっぷりプラン |
月800kW | 20,800円 | 20,200円 | たっぷりプラン |
30秒でこの記事がわかる
「あしたでんき」は、電力使用量が増えるほど料金が安くなる電力会社です。家族2人以上で電気をたくさん使う家庭には非常におすすめです。
「標準プラン」「たっぷりプラン」ともに、電力料金一律プランとなっているため、計算も簡単です。
気になる方は、どれくらい電気代が安くなるのか、以下の「あしたでんき」の公式サイトでシミュレーションしてみてください。