こんな悩みはありませんか?
- プロパンガスから都市ガスに移行したい
- 都市ガスに切り替える際の注意点が知りたい
- 都市ガスに移行する手続きを知りたい
2017年に都市ガスが自由化され、テレビCMを中心に積極的にガス切り替えを推進するようになりました。
中でも、プロパンガスと都市ガスの料金は、今でも1.6倍程度の差があり、ガス会社を切り替えることで大きなメリットがあります。
とはいえ、人生で一度行うか行わないかのガス切り替え手続きのため、やり方がわからないのは仕方ありません。
この記事では、プロパンガスから都市ガスへ切り替える際に「事前にチェックするポイント3つ」と「切り替える場合の流れ4ステップ」について解説します。
目次
プロパンガスから都市ガスへ切り替える前のチェックポイント3つ
プロパンガスから都市ガスへの切り替えを考えた場合、まずは「切替可能かどうか」3つのポイントを確認してください。
POINT1. 都市ガスが供給できるエリアか
都市ガスは、供給できるエリアが限られています。
プロパンガスと都市ガスの違いのひとつに、ガスの供給方法があります。
都市ガスは、地下にあるガス管を通してガスを供給するのに対して、プロパンガスは各家庭に「ガスを充填したボンベ」を配送する仕組みです。
プロパンガスが普及しているエリアの多くは、そもそも都市ガスが供給できないエリアの可能性が高いため、事前に供給可能かどうかの確認が必要です。
お住まいの地域に都市ガスが供給可能か否かは、少し情報が古いですが一般社団法人日本ガス協会のサイトで確認できます。
サイトにアクセスして表示される日本地図で、お住まいの地域をクリックします。
都道府県をクリックすると、その地域で都市ガスを供給している業者と、供給区域が表示されます。
その供給区域にお住まいの地域の名前があれば、都市ガスへの切り替えが可能です。
POINT2. 住環境によるトラブルは起きないか
お住まいの地域が都市ガスエリアに対応していても、ご自宅が込み入った住宅地にあったり、ガスの引き込みに私道を通さないといけない場合などは、ガス導管の引き込み工事を私道所有者などに許可を取る必要があります。
また、賃貸物件の場合は、自分の意志で切り替えはできず、大家さんの許可が必要です。
ないがしろにして進めてしまうと、あとで大きなトラブルになる可能性があるので注意が必要です。
POINT3. 契約中のプロパンガスの違約金があるか
プロパンガスの契約によっては、無償貸与契約を結んでいる場合があります。
無償貸与契約を締結している場合は、契約期間中の解約をすると違約金が発生します。
無償貸与契約は、プロパンガスの初期費用をガス会社が負担してくれる契約となるため、初期費用だけをみれば優れた契約ですが、長期契約が基本になってしまいます。
契約期間は基本的には15年程度ですが、10~20年の範囲で締結されることもあるため、それより短い期間で都市ガスに切り替えると違約金が発生します。
契約期間の残年数×1万円がだいたいの違約金です。
都市ガスへの切り替え手続き
プロパンガスから都市ガスへ移行する際の手続きは、全部で4つのステップに分かれます。
STEP1. 都市ガス会社を選ぶ
2017年に都市ガスが自由化され、都市ガス会社を消費者が選べるようになりました。
ただし自由化したとはいえ、お住まいの地域でサービスを提供している業者に限られるため、電力と比較すると選択肢が少ない場合があります。
経済産業省 資源エネルギー庁のデータによれば、各地域のガス事業者数は、以下の通りです。
登録ガス小売事業者一覧(令和2年8月18日現在)
- 経済産業省本省 75事業者
- 北海道経済産業局 57事業者
- 東北経済産業局 139事業者
- 関東経済産業局 375事業者
- 中部経済産業局 95事業者
- 中部経済産業局 電力・ガス事業北陸支局 35事業者
- 近畿経済産業局 170事業者
- 中国経済産業局 118事業者
- 九州経済産業局 233事業者
- 内閣府沖縄総合事務局 29事業者
STEP2. 見積書・契約書を取得する
会社のHPなどをみて都市ガス会社に目処をつけたら、該当の会社に連絡をとり、自宅に来てもらいます。
自宅では、ガス会社からガス導管を引く工事費用や、月々の目安となるガス代の見積書を取得し、見積と契約内容に納得がいけば契約書にサインする流れです。
ここでポイントとなるのが、複数の会社から見積書を取得することです。
ひとつの会社から提示された見積もり内容と契約内容では良し悪しを判断する材料が足りないため、手間ですが少なくとも2社から見積書をとりましょう。
STEP3. 契約締結・解約手続きを行う
契約書を締結したら、同時にもともと契約していた会社に連絡をし、解約手続きをする必要があります。
最近の傾向では、新しく契約を締結する会社がサービスやオプションとして解約手続きを代行してくれる場合もありますので、事前に確認しておくといいでしょう。
ここに注意!
解約手続きの代行に関しては、オプション料金が請求される可能性があります。見積書に含まれているか、契約書上どのような扱いになっているかを確認しておきましょう。
STEP4. ガス移行工事の日程を決める
ガス導管を通す日程と段取りを調整します。工事開始までには、一般的に1~2か月の期間がかかります。
工事自体は30分~1時間くらいで終わる場合がほとんどなので、余裕をもって2~3時間のスケジュールを組んでおきましょう。
工事に関しては、もともと契約していたプロパンガスの撤去も同時に行います。
それぞれの会社が作業を担当する場合や、切り替え先の会社が両方担う場合など、会社によりさまざまなので、念のため確認しておくといいでしょう。
最後に、ガスの開栓手続きと点火をし、使用できるかどうかをテストした上で、問題がなければ都市ガスへの移行手続きが完了です。
都市ガス変更後の注意点
プロパンガスから都市ガスに移行した際の注意点は、以前使っていたガス機器が使えなくなってしまうことです。
そのため、現在使用のガス機器を都市ガス用の機器に買い替えるか、現在使っているガス機器を都市ガス対応に切り替えます。
都市ガスに切り替えると、給湯機やコンロなどの切り替えが発生し、だいたい10~20万円程度の費用がかかる場合があるので、事前に頭に入れておくといいでしょう。
まとめ 30秒でこの記事が理解できる!
プロパンガスから都市ガスに変更する際は、
- 都市ガスが供給できるエリアか
- 住環境によるトラブルは起きないか
- 契約中のプロパンガスの違約金があるか
を事前に確認することが大切です。
また、都市ガスに切り替える手順としては、
STEP1. 都市ガス会社を選ぶ
STEP2. 見積書・契約書を取得する
STEP3. 契約締結・解約手続きを行う
STEP4. ガス移行工事の日程を決める
の4つのステップがあります。
特に契約締結の際には「不利な条件になっていないか」「オプション料金が他にかからないか」を充分に確認して、契約を進めてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。