こんな悩みはありませんか?
- ガス料金を安くしたい
- お風呂の追い焚きっていくらかかるの?
- 電子レンジで野菜を下茹ですると、どれくらい安くなるの?
水道光熱費は生活に欠かせないものですが、毎月の支出は家計にのしかかってきます。
水道、電気、ガスはちょっとした工夫で節約することができ、今回はガス料金を年間で1万円ほど安くする方法を解説します。
ガス代を大きく削減するには、プロパンガスを都市ガスに切り替える方法もありますが、今回紹介する方法はすぐに簡単にできるものばかりです。
今日からでも始めることができるので、参考にしてみてください。
目次
簡単にできるガス料金の節約方法
最近はオール電化やIHキッチンも増えてきましたが、依然としてガスを使う家庭が多いのも事実です。
通常、家の中でもっともガスが使わているのは、お風呂とキッチンであり、お風呂とキッチンでのガスの使い方を見直すだけで、1万円以上ガス代が安くなる事例もあります。
ガス料金は、お湯の温度とお湯の量で決まりますが、お湯の温度と量が変わると、どれくらいの料金がかわるのでしょうか?
お湯の温度
一般的に、シャワーを1分使うと、10~12ℓほどの水を使うと言われています。
40℃で設定したシャワーを1分使うと、5円程度のガス料金がかかります。しかし、設定温度を39℃に下げると、1分で約0.2円の節約になります。
仮に、温度を2度下げて38度で20分のシャワーを使うと、年間で2,920円もお得になる計算です。
温度 | 年間 | 40度の場合との差額 |
40℃ | 36,500円 | - |
39℃ | 35,040円 | 1,460円 |
38℃ | 33,580円 | 2,920円 |
お湯の使用量を減らす
40℃で設定したシャワーは、1分間で5円の料金がかかるので、10分では50円の料金がかかります。
仮に10分間のシャワーを9分間に変えると年間1,825円の節約に、8分では年間3,650円の節約に繋がります。
お風呂で”すぐに”できる節約
入浴とシャワーはどっちがお得?
一般的な目安として、1人用の浴槽に7~8割程度のお湯をためると、湯量は160~200ℓ程度で、ファミリー向けの浴槽だと250~300ℓ程度です。
つまり、浴槽にお湯をためると、1人用であればシャワーを16分間、ファミリー用であればシャワーを25分間使い続けるのと同額のガス代がかかります。
特に冬場は、身体を洗う目的以外に身体を温める目的で、湯船のかわりに長めにシャワーを浴びる人もいるでしょう。
身体を温める目的でシャワーを16分以上浴びる方は、浴槽にお湯をためた方がお得になります。
追い焚きとお湯入れ替えはどっちがお得?
浴槽にためたお湯を、2日目も使いまわす家庭があると思います。
2日目になると約千倍も細菌が増えているため、本来は入浴は避けるべきでしょうが、果たして節約面で有効なのでしょうか?
追い焚きとお湯を入れ替える場合の、ガス代と水道代を比較します。
シミュレーション条件
- 浴槽:200ℓ
- お湯の温度:40℃
- 残り湯の温度:15℃
都市ガス | プロパンガス | |
お湯入れ替え | 126.25円 | 165.3円 |
追い焚き | 100円 | 145.28円 |
差額 | 26.25円 | 20.02円 |
1ヶ月間の差額は、都市ガスは787.5円、プロパンガスは600.6円と追い焚きが安くなります。
節約の観点でいえば、2日目は追い焚きがお得です。
追い炊きの回数を少なくする工夫をする
お風呂での最も効果的な節約法は、追い焚き回数を少なくすることです。
資源エネルギー庁によると、追い焚きを1日1回少なくするだけで、年間でガス38.20㎥の省エネに繋がり、年間約6,880円のガス代が節約できます。
できるだけ追い炊き機能を使わずに、「お風呂にふたをする」「保温シートを使う」「お風呂に入る間隔を短くする」などで追い焚きの回数を少なくすることがおすすめです。
気軽にできる「お風呂のふた」は、実はかなり優秀です。保温シートと組み合わせることでさらに効果を発揮します。
保温シートは、100円ショップでもアルミ製の保温シートが販売されています。それを浴槽に浮かべるだけで、一定の保温効果があります。
キッチンで“すぐに”できる節約
キッチンで主にガスを使用するのは、ガスコンロと給湯器です。
ガスコンロと給湯器の節約は、どんなところに気を付ければいいのでしょうか?
火力は弱くする
ガスコンロで、15℃の水を2ℓ沸かす場合、中火だと約2.1円、強火だと約2.3円の料金がかかります。
一般的には「ガスの火力を強めるほど、ガス料金が上がる」と覚えておいてください。
ガス料金の高い家庭では、鍋やフライパンなどの調理器具のサイズが大きすぎる可能性があります。
調理器具のサイズが大きすぎると、熱伝導率が悪く、無駄な火力を使ってしまうので、サイズを見直して、中火で充分調理ができる状態にするといいでしょう。
野菜の下茹は電子レンジで行う
野菜の下茹は、コンロを使うよりも電子レンジを使った方が節約でき、調理の時短にもなります。
また、お湯で下茹するとお湯にビタミンが溶け出してしまうため、電子レンジで加熱する方が栄養的にもおすすめです。
電子レンジで下茹する方法は、野菜をラップに包む方法か、耐熱容器に大さじ一杯の水を入れラップをかける方法がおすすめです。
ほうれん草やキャベツなどの葉菜を電子レンジで下茹することで、平均で年間1,140円の節約になります。
ほかにも、ジャガイモをはじめとする根菜の場合は、平均で年間1,120円の節約となります。ブロッコリーも電子レンジで下茹することで、平均で年間1,230円の節約になります。
特にジャガイモをはじめとした根菜類は、電子レンジで調理をすると時短効果がかなり大きくなります。
30秒でこの記事がわかる
通常、家の中でもっともガスが使われているのは、お風呂とキッチンであり、お風呂とキッチンでのガスの使い方を見直すだけで、1万円以上ガス代が安くなる事例もあります。
まず最も簡単なのが、「お湯を温度2度下げて、シャワー時間を2分間短くする」だけで年間6,570円の節約が期待できます。
さらに、お風呂では「毎日お湯を変えない」「追い焚きの回数を減らす」ことで節約に繋がります。
また、キッチンでは「火力を弱くする」「野菜の下茹でを電子レンジで行う」ことで節約に繋がります。
どれも今すぐできることばかりなので、試してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。