こんな悩みはありませんか?
- 「カーシェアリング」とは何か?知りたい
- 自動車の維持費が高いので、なんとかしたい
- カーシェアリングとレンタカー、どちらがお得か知りたい
駐車場代や保険料など、自動車の維持費が非常に高いので、なんとかこれを節約したいという方は多いのではないでしょうか。
JA共済のデータによると、車種にもよりますが、維持費だけで38万~50万円(年間)かかると言われています。
この維持費だけでは済まず、さらに自動車の購入費もかかります。また、基本的に年数が経てば経つほど「点検費用」や「保険料」が上がり、燃費も悪くなるので「燃料費」も増します。
ここがポイント!
維持費の中でも、毎月かかる駐車場代や保険料などの費用を「固定費」と言います。節約においては、この固定費を見直すことが非常に重要です。 続きを見る
固定費を見直すだけ!年12万節約するための方法!で、具体的な節約の方法などを解説しているので、参考にしてみてください。
固定費を見直すだけ!年12万節約するための方法を解説!
自動車を所有することで生じる、このような負担を軽減してくれるのが、「カーシェアリング」です。
この記事では、カーシェアリングとは何かや、どのくらいお得なのか、どのような人におすすめなのかなどを解説します。
また、レンタカーと比較をして、どちらの方がお得かということも、利用パターンごとに検証します!
目次
カーシェアリングとは
この章では、カーシェアリングとは何かやその背景、メリットについて解説します。
カーシェアリングの概要
カーシェアリングとは、簡単に言うと車(カー)を複数の会員で共有(シェア)するサービスのことです。
レンタカー会社に行って車を借りるレンタカーとは異なり、会員登録さえしておけば、基本的に好きな時に好きな場所で借りられます。
多くの場合は、コインパーキングに貸し出しステーションが設置されていることが多いです。
シェアリング・エコノミーという考え方
カーシェアリングだけでなく、様々なサービスにおいて「共有(シェア)」という考えが広まってきています。
その背景として、「シェアリング・エコノミー」があります。
「シェアリング・エコノミー」とは、典型的には個人が保有する遊休資産(スキルのような無形のものも含む)の貸出しを仲介するサービスであり、貸主は遊休資産の活用による収入、借主は所有することなく利用ができるというメリットがある。
引用元:総務省ホームページ
つまり、個人で物を所有するのではなく「複数人と同じものを共有して使おう」という考え方です。
カーシェアリング以外のシェアリングサービスは、以下のようなものがあります。
- Airbnb(宿をシェア)
- ココナラ(スキルやノウハウをシェア)
- air Closet(服をシェア)
- シェア畑(畑をシェア)
- docomoバイクシェアサービス(自転車をシェア)
このように、様々なものをシェアしようという考え方が「シェアリング・エコノミー」です。
メリット
カーシェアリングのメリットは、以下のとおりです。
- 24時間、好きな時にいつでも利用できる
- 簡単に利用できる
- 短時間でも安く利用できる
- ガソリンを満タンにして返却しなくてよい
会員登録さえしてしまえば、好きな時にいつでも利用することができるので、急なドライブや移動の際に大変便利です。
ここに注意!
利用するには、借りられる場所(ステーション)に行く必要があります。近くにステーションがなかったり、すでに誰かに使われたりしている可能性もあります。
カーシェアリングとレンタカーの徹底比較!
車を借りるという点では、カーシェアリングとレンタカーは共通していますが、当然異なる点もあります。
具体的なカーシェアリングとレンタカーの違いは、以下のとおりです。
カーシェアリング | レンタカー | |
会員登録 | 必要 | 基本的に不要 |
予約 | インターネットで24時間予約可能 | 店舗(営業時間内)またはインターネット(24時間)で予約可能 |
利用時間 | 短時間向き | 長時間向き |
車内清掃 | 基本的に利用者による清掃 | スタッフによる清掃 |
カーシェアリングは、基本的に利用者に責任があります。そのため、貸出や返却、清掃なども自分で行います。場合によっては「前の利用者がきれいに清掃していない」ということもありえます。
気になる料金ですが、いくつかのパターンで比較します。
比較は、「カーシェアリング」とGoogle検索した際に、最上位(広告を除く)に表示されたタイムズカーシェアと、同じように「レンタカー」と検索した際に、最上位(広告を除く)に表示されたニッポンレンタカーで行います。
利用時間は、以下の4パターンです。
- 3時間の利用(買い物や送り迎えなど)
- 12時間の利用(半日かけたドライブなど)
- 24時間の利用(日帰り旅行や遠出のドライブなど)
- 36時間の利用(1泊の旅行など)
また、条件は以下のとおりです。
- 補償サービスは最安のものとする
- 延長などはしないこととする
- 利用開始時間は午前8時とする
- 走行距離は考慮しないものとする
- ガソリン代は考慮しないものとする
ここに注意!
タイムズカーシェアの場合、走行距離(km)あたり16円が加算されます。またレンタカーもガソリン満タンで返却するため、走行距離に比例して加算することになります。不確定要素なので、今回の比較では考慮しないことにしました。
3時間利用の場合
3時間利用の場合、以下のような結果になりました。
カーシェアリング | レンタカー | |
利用料金(内訳) | 2,970円 [時間料金2,640円+補償サービス330円] | 6,600円 [基本料金(時間分)5,500円+補償制度1,100円] |
カーシェアリングは、レンタカーの半額以下で利用できることが分かりました。
ニッポンレンタカーは、最小利用時間が6時間なので、3時間のみの利用でも6時間の料金を支払わなければなりません。そのため、短時間の利用には向いていないと言えます。
6時間利用の場合
6時間利用の場合、以下のような結果になりました。
カーシェアリング | レンタカー | |
利用料金(内訳) | 4,620円 [間料金4,290円+補償サービス330円] | 6,600円 [基本料金(6時間分)5,500円+補償制度1,100円] |
6時間の利用でもカーシェアリングの方が安いということが分かりました。
約2,000円の差があるので、6時間の利用ではカーシェアリングの方がいいと言えるでしょう。
12時間利用の場合
12時間利用の場合、以下のような結果になりました。
カーシェアリング | レンタカー | |
利用料金(内訳) | 6,820円 [時間料金6,490円+補償サービス330円] | 6,600円 [基本料金(2時間分)5,500円+補償制度1,100円] |
ニッポンレンタカーの場合、6時間までの利用料金と12時間までの利用料金に差がないことが分かりました。
そのため、カーシェアリングの値段のみが時間に応じて上がり、結果としてはレンタカーの方が安いということが分かりました。
24時間利用の場合
24時間利用の場合、以下のような結果になりました。
カーシェアリング | レンタカー | |
利用料金(内訳) | 9,020円 [時間料金8,690円+補償サービス330円] | 8,250円 [基本料金(24時間分)7,150円+補償制度1,100円] |
12時間利用の場合よりもやや差が開いて、レンタカーの方が安いという結果が出ました。
36時間利用の場合
36時間利用の場合、以下のような結果になりました。
カーシェアリング | レンタカー | |
利用料金(内訳) | 12,320円 [時間料金11,990円+補償サービス330円] | 14,300円 [基本料金(48時間分)13,200円+補償制度1,100円] |
カーシェアリングの方が安いという結果が出ました。しかし、ニッポンレンタカーのプランとして「36時間」は想定されていなかったため、「24時間料金に追加で1日分」という計算をしました。
つまり、カーシェアリングよりも12時間も多く乗れて14,300円だということです。
旅行などで返却時間が明確に決まっていない場合などには、時間的にゆとりのあるレンタカーの方がいいかもしれませんし、お得に利用できるように計算をして、計画通りに利用できる場合にはカーシェアリングの方がいいでしょう。
このように、利用目的や状況を考えて選択するのがいいでしょう。
一見カーシェアリングの方が安く見える36時間利用の場合でも、2時間以上延長すると、レンタカーと同等の料金になり、それ以上の延長だとレンタカーよりも高くなります。
さらに詳しく!
タイムズカーには、「ナイトパック」というものがあります。これは、18時から翌日9時までの最大15時間を、基本料金2,640円で利用できるという大変お得なサービスです。利用する時間帯によっては、カーシェアリングが非常にお得になる場合があります。
まとめ 30秒でこの記事が理解できる!
この記事では、カーシェアリングとは何かや、メリットについて解説しました。
また、レンタカーと比較をして、様々な利用パターンごとに「カーシェアリングとレンタカーのどちらがお得か」を検証しました。
6時間までの利用の場合は、カーシェアリングの方が安く、12時間以上の利用の場合は、レンタカーの方が安いという結果が出ました。
ここに注意!
6時間利用と12時間利用の間に関しては、利用時間などで若干異なるため、一概に言うことは出来ません。
カーシェアリングは短時間の利用向けで、レンタカーは長時間の利用向けと言えます。
8時間より短い利用か、長い利用かでどちらを利用するか選ぶのがいいでしょう。
利用目的や状況に応じて選ぶことで、お得に利用できますよ!
「あまり自動車に乗らないのに維持費が高くて悩んでいる…」という方は、自動車を手放してカーシェアリングを適宜利用するといった選択肢も考えてみてください。