- サラリーマンに向いてる投資スタイルは?
- 株の銘柄にはどんなものがあるのか?
株式投資を始めるにあたって、どのように投資をするかという投資スタイルと、どんな銘柄の株があるのかという株の特徴をとらえておく必要があります。
例えば、日中働くサラリーマンであれば、中長期投資というスタイルがおすすめです。
中長期投資は、一度投資をすれば、あとは成長を待つだけなので、常に株価を追う必要がなく、余分な手数料を支払う必要がないからです。
今回は、中長期投資を含む投資スタイルと株の銘柄の特徴について解説します。
それでは、本編をどうぞ。
目次
サラリーマンでも株式投資で利益を出すためには?
サラリーマンにおすすめなの株式投資のスタイルが、中長期投資です。
デイトレードや、スイングトレードは日中も相場を追う必要があるため、仕事に支障が出る可能性が高いからです。
株式投資の投資スタイル
- 1日保有で取引するデイトレード
- 2日~1週間保有で取引するスイングトレード
- 数か月~数年保有で取引する中長期投資
デイトレード
デイトレードは、購入した株をその日のうちに決済し、損益を確定させる短期的な投資スタイルです。
割安の銘柄を見つけて購入し、高値になったタイミングで売るという流れを1日のうちに行うためキャッシュフローが速くなります。
一方で、割安銘柄を見つけたり、高値になるタイミングを見計らったりと、一日中株価を追い続けなければならないデメリットもあります。
差益を狙うため売買の回数が多くなり、その分手数料も多くかかり、大きな利益を狙うよりも小さく積み上げる印象です。
基本的には株式チャートに張り付いて相場の動向を追いかけ続けるので、日中働いているサラリーマンが副業として始めるには、かなり難しいです。
メリット |
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デメリット |
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デイトレードは、当日中に決済してしまうので、良くも悪くも取引時間外の影響を受けません。
多くの企業は、決算報告やM&Aなどの告示を、株式市場が終了した15時以降に行います。
仮に株を翌日まで持ち越していると、翌日の市場がオープンしてから株価は予想以上に上下することも珍しくはありません。
スイングトレード
スイングトレードは、購入した銘柄を数日から数週間にわたって保有した後に、損益を確定させる投資スタイルです。
デイトレードと同じく短期投資として扱われることが多く、投資の結果も比較的すぐに分かります。
また、頻繁に取引を行うわけではないので、1日中株価を追わなければならないというわけではありませんが、日中相場を見ていない売買のタイミングを逃すので、忙しいサラリーマンだと比較的難しくなります。
メリット |
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デメリット |
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中長期投資
中長期投資は、数ヶ月から数年という長期にわたって株式を保有し続ける投資スタイルです。
株式投資においては、もっともおすすめできる手法で、差益だけでなく配当益も狙っていくスタイルです。
デイトレードやスイングトレードとは違い、頻繁に売買は行いません。
そのため1日中株価の動向を見る必要がありませんし、大したトレード技術もいりません。
どちらかといえば、経済動向や企業成長の可能性に対する投資となるため、デイトレードやスイングトレードとは取り組み方が違うと考えていいでしょう。
メリット |
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デメリット |
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中長期投資 まずは何をするべき?
中長期投資に限らずですが、初心者の方が最初にやるべきなのは、投資対象の銘柄を見つけることです。
特に中長期投資では、将来的な成長が見込めない企業の株を買っても利益は望めませんし、変動の激しい株を買ってしまうと大きな損失につながりかねません。
中長期投資においては、将来的に価値や規模が高くなることが予想される銘柄を買うのが理想的です。
狙い目としては、成長性が高いグロース株、現在の株価から見て割安性であるバリュー株でしょう。
グロース株
グロース株は、業績や株価が市場平均よりも高く評価されている銘柄です。
サービスの拡大によって業績の成長が見込める企業や、新規事業の開拓に挑戦しているベンチャー企業などがそれにあたります。
イーロン・マスクが率いるアメリカのテスラ(TSLA)社がグロース株として有名で、時には何倍にも株価が跳ね上がり、大きな利益を生む可能性を秘めています。
しかし、必ずしも急成長するというわけではなく、利益を得るまでに時間がかかってしまう場合もあります。
特に新規事業に積極的な企業などは、資金も豊富に投入するため、適正な株価水準が保てないというケースもあります。
また、グロース株は配当金が少なかったり、優待がなかったりと優待や配当金目的での投資には向きません。
バリュー株
バリュー株は、企業価値に対して株価が割安のまま放置されている銘柄です。
成長率に期待ができなかったり、投資家間での知名度が低かったりとさまざま理由で割安のままにされていますが、株価の見直しが入るとその価値が上昇するというケースがあります。
こういった株は、ボラティリティが小さく、低リスクで運用ができます。
グロース株の場合は、株価が乱高下して売買のタイミングが掴みづらいですが、バリュー株は比較的静かな相場で成長していきます。
大きな売買益が狙いづらい代わりに、堅実に配当や優待に期待しやすいのがポイントです。
投資銘柄の見つけ方
中長期投資は、ファンダメンタルズ分析を用いて銘柄選定するのが一般的です。
ファンダメンタルズ分析とは、世界経済に関する情報や各国の経済指標、政治動向や、業界の動向、会社の業績や収益性、銘柄の割安性などを総合的に分析する手法です。
例えば「コロナが落ち着いて再び海外旅行が活発になるなら、海外旅行関連銘柄は伸びるのでは?」などといったところから銘柄を選定していきます。
会社の業績、事業内容などは会社四季報をチェックするといいでしょう。
バリュー株の目安である割安銘柄を見つけるため、PBR・PERなども会社四季報でチェックできます。
さいごに 30秒で理解できる!
日中働くサラリーマンが、株式投資で利益を出すには中長期投資というスタイルがぴったりです。
中長期投資は、一度投資をすれば、あとは成長を待つだけなので、常に株価を追う必要がありません。
重要になるのは、株の特徴をしっかりととらえて、どの銘柄に投資するかを調べて決めることです。
まずは会社四季報を読み込むところから、準備をはじめるといいでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。