こんな悩みはありませんか?
- 会社四季報から配当金を読み取れるようになりたい
会社四季報の【配当】項目には、該当銘柄の配当金が書かれています。
銘柄を選定する上で重要な情報ではありませんが、実際にいくら配当金がもらえるかを知るための情報になります。
今回の記事では、会社四季報の【配当】項目の読み方について解説します。
目次
会社四季報【配当】
「配当」項目を拡大したものが、以下の画像です。
会社四季報の【配当】には、配当金についての情報が書かれており、株式投資家にとっては、自分の収入に関わる情報です。
過去に支給された配当金、今期の配当金、今期以降の予想配当金に関する情報と、予想配当利回り、1株純資産に関する情報が書かれています。
配当の項目は、会社四季報の会社の業績とセットで使われるため、そちらの記事も併せてご確認ください。
過去の配当金
図の赤枠内は過去の株主への配当金が書かれています。
サンプルとして任天堂(7974)の配当金を例にしていますが、任天堂の場合は、本決算の3月と中間決算の9月(中間配当)で配当金を支払っていることがわかります。
企業によっては、本決算の年1回だけ期末配当を実施する会社と、中間配当と期末配当で年2回の配当を実施する会社と2種類あります。
投資家によっては、年2回配当が好ましいと思う方もいれば、年1回配当にして内部留保してほしいと思う方もいるでしょう。
投資したい銘柄を見つけたら、配当は年1回なのか2回なのかチェックするといいでしょう。
任天堂のサンプルでは、2018年3月度の決算では、1株あたり480円の配当で、9月の中間決算では、1株あたり170円の配当となっています。
今期の配当金
図の赤枠内は、任天堂(7974)の今期の配当金です。
2年前から配当金が上がっている状況なので、事業が上向きになっていると予想することができます。
ただし、先行投資を行うなどして配当金が下がる場合もあるので、配当金だけで経営をは計るのは軽率です。
今期以降の予想配当金
図の赤枠内は、任天堂(7974)の予想配当金です。
この予想は、会社四季報担当者が業績を分析した上で予想した配当金です。今後の配当金の参考になります。
予想配当利回り
配当利回りとは、現在の株価をもとに、年間でどのくらいの配当金が支給されるかを測定できる指標のことです。
配当利回りは、「1株あたりの配当金+株価×100」の式で計算することができます。
株式は、株価の変動によって日々変化します。そのため、会社四季報では、会社四季報担当者が予想した配当利回りを書いています。
1株あたりに純資産
1株純資産は、去年の本決算時の純資産になります。
1株あたりの純資産(BPS)とは、会社の純資産が1株あたり、どのくらいの価値があるかを測定する財務指標のことです。
1株あたりの純資産は、「純資産÷発行済株式数」の式で、計算することができます。また、PBRを計算する上でも、欠かせない指標になります。
さらに詳しく!
一般的に、純資産が高いほど、自社の資金で経営が成り立っているため、経営が安定していることになります。一方、純資産が低いと、金融機関などからの借入金を用いないと、経営が成り立たない可能性が出てくるため、経営が不安定であるといえます。
会社が解散などした場合、残った純資産はすべて株主に還元されます。
そのため、株式市場の投資家たちは、純資産を「解散価値」とも呼んでいる場合もあります。
配当金と1株配の金額が違う理由
【業績】項目の「1株配」と【配当】項目の「配当金」は同じことを表しているのに、金額が違うことがあります。
「1株配」は、1年の決算期間を通じての1株あたりの配当金額であるのに対して、「配当金」は、1回あたりの配当金額を意味しています。
年に複数回の配当金がある場合は「1株配」と「配当金」の金額が異なります。
図の2019年3月の「1株配」は810円です。これは、2019年決算時の1株配なので、配当金は2018年9月中間決算170円と、2019年3月期末決算640円の合計金額と同額になります。
まとめ この記事が30秒で理解できる!
この記事では、会社四季報の【配当】について解説しました。
配当は、実際にいくらの配当金がもらえるのかが書かれているため、投資家の収益が書いてある項目です。
【配当】項目だけをみて、銘柄選定することはありませんので、他の項目もみながら銘柄を選定してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。