こんな悩みはありませんか?
- 株式投資の注文方法がわからない!
- 株式投資で、みるべきポイントは?
- 株式投資の売買のタイミングは?
「株式」という言葉はポピュラーですが、取引の仕方は意外と知られていません。
この記事では、株式を売買する上で必要最低限となる証券口座の基本的な見方をお伝えします。
株式投資の基本については株式投資とは?で解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。 続きを見る【株式会社入門】株式投資とは?3つのメリットを紹介!
目次
株式市場の取引時間
東京証券取引所の株式は、平日の朝9時から11時30分まで(前場)と、12時30分から15時まで(後場)の5時間取引することができます。
※名古屋証券取引所、札幌証券取引所、福岡証券取引所は、15時30まで空いています。
取引はこの時間内でしか行えませんが、株売買の注文自体はネット証券を経由していつでもできます。
例えば、月曜日の17時に注文をした場合、翌日火曜日の9時に取引が成立します。
株式銘柄の調べ方
株式を購入するときは、証券会社口座から行います。
株式を購入する際には、証券会社で「銘柄の名前」か「銘柄コード」を入力すれば、手続きを行えます。
例えば、GMOクリック証券の口座でいえば、図1の赤枠内に入力します。「トヨタ自動車」と入力すると、図2のようにトヨタ自動車の株式情報が出てきます。
図1 図2株価を確認する方法
現在の株価は「現在値」に示しています。
図3「現在値」とは、直近で売買取引が成立した価格のことです。つまり、株式を購入するときの金額が「現在値」です。
「現在値」は、その瞬間の価格ですが、値動きを示しているのが「始値」「高値」「安値」「前日終値」です。
始値 | ある期間で最初についた価格のことをいいます。期間が1日の場合、始値は寄付(よりつき)とも呼ばれます。マーケットが9時開始となるため、9時の時点の株価が始値です。 |
高値 | ある期間で最も高い価格のことをいいます。1日、 1ヶ月、1年、全期間など証券口座上でみることができます。 |
安値 | ある期間で最も安い価格のことをいいます。1日、 1ヶ月、1年、全期間など証券口座上でみることができます。 |
前日終値 | 前日の「終値」(その日に最後に取引された値段)でついた価格のことをいいます。 |
さらに詳しく!
「始値」と「前日終値」が異なる可能性がある理由は、市場が閉まったあとも、翌日の取引開始までの間に売買注文が入るためです。
株価は市場の需要と供給によって変動するため、市場が閉まったあともニュースや経済変動により市場は常に変化します。
つまり、市場が閉まった後に注文する価格が、必ずしも終値にはならないので注意してください。
注文できる株数
株式の最低購入数は、ある一定のルールを満たせば、企業が自由に決めることができます。株数は銘柄によって異なりますが、1株、100株、1,000株が一般的です。
この売買単位のことを「単元株」と呼びます。
通常の株式取引では、1単元が100株の場合、売買は100株、200株、300株…と100株単位で行われ、10株、150株など取引は行えません。
さらに詳しく!
単元株は、2018年に100株単位に統一されました。しかし単元株以下の取引手法として、単元未満株、ミニ株、るいとうといった1株単位の企業も増えてきています。
トヨタ自動車は、1単元100株です。つまり100株、200株、300株...と注文できます。その取引数量は図4の赤枠内で設定できます。
図4株式の注文方法
株式を購入する時に、注文の仕方が「指値注文」と「成行注文」と2種類あります。
GMOクリック証券では、図5の赤枠内で選択できます。
図5株式における「指値注文」(さしねちゅうもん)とは?
「指値注文」とは、簡単にいうと「この金額で予約します!」という注文方法です。
今すぐ購入する訳ではなく、自分で設定した金額まで待って売買できるので、予算や資金計画に合わせて売買を行えます。
例えば、300円以下で100株を購入したい場合、株価が300円以下になれば注文が成立します。
ここで注意すべきなのが、仮に株価が300円まで下がっても、90株しか売りたい人がいなければ注文が成立しない点です。
また、300円以下で購入したいという予約が先に100株はいっていたら、そちらの予約が優先されるため、自分の予約は後回しにされます。
つまり、予約をしても注文が成立しない場合があるということです。
株式における「成行注文」(なりゆきちゅうもん)とは?
「成行注文」とは、簡単にいうと「今すぐ買いたい!」という注文方法です。
今すぐ注文できるため、予約注文よりも少々不利な金額になっても、今すぐ注文したい場合などに使います。
成行注文で株式を購入注文すると、注文時に出ている最安値の売り注文に対応して、即座に注文が成立します。
つまり、500円、450円、400円で売り注文がでていた場合、400円で株式を購入するということです。
本来であれば、300円で購入したかったとしても、400円での購入となるため、思ったよりも高値をつかまされる可能性があるといえます。
成行注文は、即時に注文が成立するため、指値注文よりも優先的に成立される注文方法です。株価が上がりそうだから今すぐ買いたい時や、株価が下がることを予想して売りたいときに有効です。
板(気配)とは?
株式の注文方法は「指値注文」と「成行注文」がありますが、いずれも売買を成立させるためには、どれだけ買い注文・売り注文がでているかを確認しなければいけません。
いくら指値注文で300円で購入したいと考えていても、300円で売りたい人がいなければ売買は成立しません。
そのために、現在の売買注文の状況を表示した「板情報(気配情報)」をみることが大切です。
下記のような表が板情報です。真ん中に気配値を挟んで、売数量と買数量が並んでいます。
売数量(株) | 気配値(円) | 買数量(株) | |||
50 | 340 | ||||
40 | 330 | ||||
30 | 320 | ||||
20 | 310 | ||||
20 | 300 | ||||
290 | 10 | ||||
280 | 20 | ||||
270 | 30 | ||||
260 | 40 | ||||
250 | 50 |
「気配値」とは、株式を購入(売却)したい人が、希望している値段(指値)のことです。
「売数量」は、株式を売却したい人の株数、同様に「買数量」とは、株式を購入したい人の株数です。
例えば、気配値300円では、売り注文が20株あることがわかります。
気配値300円は、売り注文が買い注文よりも多いことから「売り気配」と呼びます。
一方で、気配値290円では、買い注文が10株あります。
気配値290円は、買い注文が売り注文よりも多いことから「買い気配」と呼びます。
つまり、この板情報では、300円の値段は株式を売却する上で、1番安い値段であることを意味します。
一方、290円は株式を購入する上で、1番高い値段であることを意味し、990円と1,000円を中心点に取引されていることになります。
さらに詳しく!
「売り気配」が多いと、株価が下落する傾向にあり、「買い気配」が多いと、株価が上昇する傾向にあります。
GMOクリック証券では、図6の赤枠内で選択できます。
図5板の見方ポイント1 取引終了後の板情報だけを参考にしない
板情報で確認できる値動きの情報は、あくまでも今日までの情報です。つまり、取引時間外に表示されている情報は、取引時間終了後までの情報になります。
そのため、取引終了後の板情報が、そのまま翌日の値動きではありません。
板の見方ポイント2 板に成行注文が含まれない
板情報には、成行注文は含まれません。
そのため、板情報では買い注文がたくさん入っているように見えても、たくさんの売りの成行注文が入った場合は、自身の指値売り注文が成立しない可能性があります。
そこで、取引時間内に売買する場合は、「歩み値」を確認することをお勧めします。
「歩み値」とは、「何時何分何秒に何株買われたか、もしくは売られたか」を示すものです。
歩み値を参考にすることで、いくらで売買されているかのトレンドをつかむことができます。
図6まとめ この記事が30秒で理解できる
この記事では、株式市場の取引時間、銘柄の調べ方、株価を確認する方法、注文方法、板の見方について解説をしました。
株式市場の取引時間 | 平日の朝9時から11時30分まで(前場)と、12時30分から15時まで(後場)の5時間 |
株式の銘柄の調べ方 | 証券会社で「銘柄の名前」か「銘柄コード」を入力する |
株価 | 現在値をみる |
注文できる株数 | 1株、100株、1,000株が一般的であり、単位を単元株と呼ぶ |
注文方法 | 指値注文と成行注文がある |
板の見方 | 「気配値」を基準に、売却したい株数を「売数量」、購入したい株数を「買数量」でみる |
最後まで読んでいただきありがとうございました。