こんな悩みはありませんか?
- 会社四季報で銘柄選定できるようになりたい!
- 会社四季報の【株価チャート】はどう読むの?
会社四季報の【株価チャート】は、テクニカル分析の基礎的な情報が載っています。
過去の株価の流れから、今後の株価を予想し「株の売買のタイミングを計る」材料になります。
この記事では、会社四季報の【株価チャート】の見かた、表の簡単な見方を解説していますので、株価チャートを見る基礎的な知識も身につきます。
それでは、本編をどうぞ!
会社四季報【株価チャート】
会社四季報の【株価チャート】では、その銘柄の直近3年間(36ヶ月)分をチャートにて掲載しています。
株価チャートは、「株価」「出来高」「信用残」の3つの構成で分類されます。
それぞれについて、順番に解説していきます。
株価
チャートの上部は、過去3年間の株価推移をローソク足チャートで見ることができます。
ローソク足は、1ヶ月足チャート(ローソク足1つが1ヶ月)であり、白色が陽線、黒色が陰線です。
移動平均線は、12カ月と24カ月が書かれています。
移動平均線は、テクニカル分析において、もっとも重宝されるインジケーターのひとつですが、長期的な移動平均線を採用しているため、短期トレードには向かない移動平均線です。
さらに詳しく!
移動平均線は、株価のトレンドの方向や強さをみるために使われます。移動平均線は短期線と長期線(または中期線を含めた3本)の距離感や、向いている方向、ローソク足との位置関係や距離感がテクニカル分析では使われます。
期間の短い移動平均線(会社四季報の場合は12カ月)ほど、ローソク足に沿った動き方をし、期間が長くなるほど、なだらかな動きをします。
また、期間内の最高値と最安値がチャートの中に書かれています。
例で使用している任天堂(7974)の最高値は49,980円、最安値は、22,005円です。
出来高
出来高は、株式の売買取引量を表しており、出来高のグラフが長いほど、活発に取引されていることを表します。
出来高は、安値圏で増えていれば買いのサインといわれ、一方で高値圏で増えていれば価格がピークに近づいているサインとされています。
さらに詳しく!
高値圏で出来高が急増している場合は、買いたい人がいる一方で、利益確定で売却したい人も増えているので、株価がピークを付ける可能性が高くなります。
信用残
信用残とは、「信用取引残高」の略です。
信用取引は、通常売買してから6カ月以内に決済しないといけないルールがあります。期間内にまだ決算が完了していない取引残高が「信用残」です。
買いなら「信用買い残高」、売りなら「信用売り残高」と呼ばれます。
「買い残」が多ければ、いつか売らなければいけないので、株価の下落要因となり、逆に「売り残」が多ければ、いつかは買わないといけないので株価の上昇要因となります。
上記の例では、2017年は「買い残」が多い局面で、株価が上がっています。投資家心理にすれば、株価が上がったところで利益確定して株式を売却したいとの心理が働くため売りに走ります。
このとき、買いたいと思っている投資家以上に、売りたいと思っている投資家が多ければ株価は下落しますが、もっと株価が上がると予想すれば、株価は下がることはありません。
つまり「買い残」が多ければ株価の下落要因にはなるものの、企業の成長を期待して株価が上昇することもあり得ます。
その場合、株価が上昇して高値をつけた段階で、まとまった売りが出ることがあり、売りたい投資家が買いたい投資家以上に増えると、株価が一気に下がることがあります。
まとめ この記事が30秒で理解できる!
この記事では、会社四季報の【株価チャート】について解説しました。
【株価チャート】は、ローソク足、出来高、信用残の3つのチャートで構成されています。
会社四季報の他の項目は、ファンダメンタルズ分析に必要な情報が多くありましたが、こちらはテクニカル分析に使用する項目です。
チャートが読めると、今後の株価の推移を予想する判断材料になります。
今回は、会社四季報に記載されている基本的なチャートにすぎませんが、基本的なインジケーターが載っているのでテクニカル分析の基礎が押さえられます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。