こんな悩みはありませんか?
- FBAの仕組みが分からない
- FBAのメリット・デメリットは?
- 自己発送とFBAは、どっちが良い?
- FBAの手数料って、どのくらいなの?
転売やせどり、特にAmazonせどりなどに挑戦しようと思った際に、「FBA」という単語を目にすることが多いのではないでしょうか?
FBAという言葉を初めて聞いた時、どのようなサービスや仕組みなのか分からないと思います。
簡単に言うとFBAとは、あなたがAmazonに出品している商品が売られたときに、Amazonがあなたに変わって発送作業などを代行してくれるサービスをFBAと言います。
ちなみに、自分で商品の梱包から発送まで行う場合を自己発送と言います。
本記事では、FBAの仕組みやメリット・デメリット、自己発送とどちらが良いかなどFBAについて分かりやすく説明します。
それでは、本編をどうぞ!
目次
FBAとは?
FBA(Fulfillment by Amazon)とは、商品の梱包から発送、決済など、注文が入ってから発送するまでの作業全てをAmazonが代行してくれるサービスです。
具体的に、以下のような作業をAmazonが代行してくれます。
FBAのサービス範囲
- 入荷
- 検品
- 商品管理
- 注文受注処理
- ピッキング
- 梱包
- 発送
商品が注文されてから購入者の手元に届くまでの必要な業務は、全て対応してくれます。
自分で作業する代わりに全てAmazonが代行してくれるため、負担が減り、有効に使えば非常に魅力的なサービスです。
しかし、FBAにはデメリットもあるので、メリットとデメリットを理解した上で利用するか判断しましょう。
FBAのメリット
FBAを利用するメリットは、以下の4つです。
- Amazonプライム対象商品になる
- 業務負担が軽減する
- 検索結果が上位表示できる
- ショッピンカートボックスの獲得率が上がる
それぞれについて解説していきます。
Amazonプライム対象商品になる
Amazonプライム対象商品は、Amazonプライム会員の方がお急ぎ便や送料無料などの特典を利用して購入することができます。
プライム対象商品は、上図のように「✔︎prime」と記載されます。
Amazonプライム対象商品は、送料がかからなかったり、速達で発送することも可能なことから購入率に大きく影響します。
業務負担が軽減する
受注管理や商品の梱包や発送作業など、購入者の手元へ商品が渡るまでには多くの時間と作業量を費やします。
FBAを利用すれば、全てAmazonが代わりに作業してくれるため、多くの時間と作業量の負担が軽減します。
余裕ができた時間で、他の業務やプライベートに時間を費やすことができますよね。
検索結果が上位表示できる
FBA商品は、検索結果の上位に表示されやすくなっています。
FBA商品はAmazonプライム対象商品になると説明しましたが、ユーザーにとって利便性の高いFBA商品をAmazonも上位検索したいのは当然ですね。
またFBA商品が購入されると、FBA利用手数料がAmazonにも入るため、Amazon側にもメリットです。
上位表示されると、販売率が上がるため、ユーザー、販売者、Amazonの3者双方にメリットがあります。
ショッピングカートボックスの獲得率が上がる
FBAを利用することで、ショッピングカートボックスの獲得率高くなります。
ショッピングカートボックスとは、Amazon商品画面の右側にある「カートに入れる」や「今すぐ買う」を押すことで入荷される商品のことを指します。
Amazonに出品されている多くの商品は、複数人の出品者が出品していますが、Amazonから商品を購入する方の大半は、「カートに入れる」や「今すぐ買う」を押して商品を購入します。
つまり、ショッピングカートボックスを獲得できないと、購入される確率は大きく下がり、ショッピングカートボックスを獲得した出品者に購入機会を取られてしまいます。
FBAを利用するだけでショッピングカートを獲得できるわけではありませんが、獲得できる確率が上がることは覚えておきましょう。
FBAのデメリット
FBAを利用するデメリットは、2つあります。
- 商品の現状管理が難しい
- 手数料がかかる
それぞれについて解説します。
商品の現状管理が難しい
FBAを利用した場合、商品在庫はFBAの倉庫にあるため、商品の状態をすぐに確認することができません。
例えば、FBA倉庫に納品した後にパッケージを変えたり、商品にシールやチラシを添えたい場合、すぐに対応することができません。
またユーザーから不良商品の連絡があり、在庫を確認したいときでもすぐには行えません。
手数料がかかる
FBAは、商品の発送業務全般を代行していただける代わりに、手数料を支払う必要があります。
FBAを利用することでかかる手数料は、主に「配送代行手数料」と「在庫保管手数料」です。
配送代行手数料とは、商品を発送する度にかかる費用です。
在庫保管手数料とは、商品在庫をFBA倉庫に保管する際にかかる費用です。
FBA倉庫に長期間保管すればするほど、費用がかかります。
FBAを利用することで、多くのメリットがありますが、手数料がかかるため、必ずしもFBAを利用した方が良いとは限りません。
他にも細かい手数料がかかるため、以下より他にもかかる手数料の種類と、実際にかかる手数料を紹介します。
FBAの手数料は?
では、実際にFBAを利用するといくら手数料がかかるのでしょうか?
FBAにかかる手数料を、以下にまとめました。
配送代行手数料
配送代行手数料は、商品の梱包や配送など注文都度かかる手数料です。商品の大きさや重量によってかかる費用が変わります。
以下の表は、1商品ごとのサイズに応じてかかる費用です。
小型・標準サイズ
寸法 | 25cm×18cm×2.0cm以下 | 35cm×30cm×3.3cm以下 | 60cm以下 | 80cm以下 | 100cm以下 |
重量 | 250g以下 | 1kg以下 | 2kg以下 | 5kg以下 | 9kg以下 |
配送代行手数料 | 290円 | 381円 | 434円 | 514円 | 603円 |
大型サイズ
寸法 | 60cm以下 | 80cm以下 | 100cm以下 | 120cm以下 | 140cm以下 | 160cm以下 | 180cm以下 | 200cm以下 |
重量 | 2kg以下 | 5kg以下 | 10kg以下 | 15kg以下 | 20kg以下 | 25kg以下 | 30kg以下 | 40kg以下 |
配送代行手数料 | 589円 | 712円 | 815円 | 975円 | 1,020円 | 1,100円 | 1,532円 | 1,756円 |
超大型サイズ
寸法 | 200cm以下 | 220cm以下 | 240cm以下 | 260cm以下 |
重量 | 50kg以下 | |||
配送代行手数料 | 2,755円 | 3,573円 | 4,496円 | 5,625円 |
配送代行手数料は、全国一律料金のため、場合によっては自己発送費よりもコストを抑えられる可能性があります。
在庫保管手数料
在庫保管手数料は、保管する商品サイズや、保管日数、時期によって手数料が変わります。
時期1月~9月と、10月~12月で保管手数料が変わり、10月~12月のほうが高くなります。
ここで、商品サイズの基準を示します。
後ほど、商品サイズによる手数料の違いを説明するため、参考にしてください。
商品サイズ基準
小型サイズ | 標準サイズ | 大型・特大型サイズ |
25cm×18cm×2cm以下かつ250g以下 | 45cm×35cm×20cm以下かつ9kg以下 | 45cm×35cm×20cm以上、または9kg以上 |
一般的な商品の在庫保管手数料
期間 | 小型・標準サイズ | 大型・特大サイズ |
1月~9月 | 5.160円 ×[商品サイズ(cm³)]/(10cm×10cm×10cm×)×[保管日数]/[当月の日数] | 4.370円 ×[商品サイズ(cm³)]/(10cm×10cm×10cm×)×[保管日数]/[当月の日数] |
10月~12月 | 9.170円 ×[商品サイズ(cm³)]/(10cm×10cm×10cm×)×[保管日数]/[当月の日数] | 7.760円 ×[商品サイズ(cm³)]/(10cm×10cm×10cm×)×[保管日数]/[当月の日数] |
例えば、3辺15cm,10cm, 10cmの商品を3月の1か月間FBA倉庫に保管したいとします。
商品サイズは小型・標準サイズにあたるため、在庫保管手数料は以下のような計算式で算出することができます。
例:在庫保管手数料計算式
5.160×{(15×10×10)/(10×10×10)×31/31}=7.74円
服&ファンション小物、シューズ&バッグの在庫保管手数料
商品が洋服やファッション小物、シューズやバッグの場合は一般的な在庫保管手数料と異なります。
期間 | 全てのサイズ |
1月~9月 | 3.10円 ×[商品サイズ(cm³)]/(10cm×10cm×10cm×)×[保管日数]/[当月の日数] |
10月~12月 | 5.50円 ×[商品サイズ(cm³)]/(10cm×10cm×10cm×)×[保管日数]/[当月の日数] |
FBA梱包準備サービス
FBA梱包準備サービスは、FBAを利用して販売する商品の梱包をAmazonが代行してくれるサービスです。
本来であれば、出品者自身で商品の梱包を行いFBA倉庫に発送しなければいけません。
しかし、FBA梱包準備サービスを利用することで、Amazonが商品の梱包をしてくれます。
FBA梱包サービス手数料(梱包要件に基づく)
梱包要件 | 小型・標準サイズ (1点あたり) | 大型サイズ (1点あたり) |
袋入れ | 25円 | 92円 |
テープ貼り | 20円 | 51円 |
エアキャップ (商品ラベル貼付サービス込み) | 51円 エアキャップ:31円 商品貼付サービス:20円 | 143円 エアキャップ:92円 商品貼付サービス:51円) |
梱包準備サービス(小型。標準サイズ)
商品グループ | 梱包準備 | 商品ラベル貼付 | 合計 |
割れ物/ガラス | 31円 | 20円 | 51円 |
液体 (ガラス容器以外) | 25円 | 20円 | 25円~45円 |
アパレル、繊維、ビロード、織物の商品 | 25円 | 20円 | 25円~45円 |
液体、粒、粉を含む商品 | 25円 | 20円 | 25円~45円 |
ベビー&マタニティ用品 | 25円 | 20円 | 25円~45円 |
穴開きパッケージの商品 | 25円 | 20円 | 25円~45円 |
小型 | 25円 | 20円 | 25円~45円 |
梱包準備サービス(大型サイズ)
商品グループ | 梱包準備 | 商品ラベル貼付 | 合計 |
割れ物/ガラス | 92円 | 51円 | 143円 |
液体 (ガラス容器以外) | 92円 | 51円 | 92円~143円 |
アパレル、繊維、ビロード、織物の商品 | 92円 | 51円 | 92円~143円 |
液体、粒、粉を含む商品 | 92円 | 51円 | 92円~143円 |
ベビー&マタニティ用品 | 92円 | 51円 | 92円~143円 |
穴開きパッケージの商品 | 92円 | 51円 | 92円~143円 |
長期在庫保管手数料
長期在庫保管手数料とは、FBA倉庫に保存期間が365日を超える商品に対して、請求される手数料です。
手数料は、10cm×10cm×10cmあたり17.773円請求されます。
長期在庫保管手数料に該当する商品がある場合は、事前に報告があります。
注意すれば支払う必要のない手数料のため、適度にチェックするようにしましょう。
返送・所有権の放棄手数料
返送・所有権の放棄手数料とは、FBA倉庫に抱えている在庫を手元に返送してもらったり、商品の所有権を放棄(商品をAmazon側で廃棄)する際にかかる手数料です。
FBA倉庫に預けた商品を返送してもらったり廃棄する理由は、売れない商品をそのままFBA倉庫に置いておくと「在庫保管手数料」や「長期在庫保管手数料」がかかるからです。
もちろん、返送や廃棄をする際にも手数料が発生しますが、場合によってはFBA倉庫にそのまま保管するよりも、返送したり廃棄した方がコストを抑えられる場合もります。
返送・所有権の放棄手数料 (小型・標準サイズ)
重量 | 手数用 (商品1点あたり) |
0~200g | 30円 |
201~500g | 45円 |
501~1,000g | 60円 |
1,001g~ | 100円+1,000gを超えた分の1,000gにつき40円 |
返送・所有権の放棄手数料 (大型・特大型サイズ)
重量 | 手数料 (商品1点あたり) |
0~500g | 80円 |
501~1,000g | 110円 |
1,001~2,000g | 140円 |
2,001~5,000g | 200円 |
5,001g~ | 350円+5,000円を超えた分の1,000gにつき40円 |
FBAの手数料を抑える方法
以上から、2つのこと意識することでFBAの手数料を抑えることができます。
- サイズの小さい商品を扱う
- すぐに売れる商品を扱う
FBAの配送代行手数料など、商品のサイズが大きいほど手数料が高くなります。
さらに、ある一定以下の商品サイズであれば、「FBA小型軽量商品プログラム」を利用できるため、さらに格安でFBAを利用することができます。
また、在庫保管手数料もかかるため、できる限り保管日数を短くすることで在庫保管手数料を抑えることができます。
単価あたりの利益を考えるのは大事ですが、FBAを利用する場合は出品してから早く販売する回転率も非常に重要です。
FBAと自己発送どっちがいいの?
FBAについて理解できても、実際にFBAか自己発送どちらを利用するべきか迷うかもしれません。
どちらを利用したほうが良いか分からない場合は、「料金シュミレーター」を利用して実際にかかる費用を比較すると良いと思います。
料金シュミレーターを利用すれば、FBAと自己発送を利用した時にかかる費用を比較することができます。
もちろん、費用以外にもFBAを利用すれば作業量が削減できるため、一概に費用だけで判断できないかもしれませんが、1つの判断基準にはなると思います。
最後に 30秒でこの記事が理解できる!
今回は、FBAの仕組みやFBAの手数料などを解説しました。
FBAとは、商品の梱包から発送、決済までに必要とする作業をAmazonが代行してくれるサービスです。
商品の梱包作業や検品なども代わりにやってくれます。
また、FBAを利用するメリットとデメリットは以下の通りです。
FBAのメリット
- Amazonプライム対象商品になる
- 業務負担が軽減する
- 検索結果の表示が上位になる
- ショッピングカートボックスの獲得率が上がる
FBAのデメリット
- 商品の現状管理が難しい
- 手数料がかかる
FBAを利用すると、「配送代行手数料」や「在庫保管手数料」を始めとする手数料が発生します。
商品のサイズをできるだけ小さくし、すぐ売れるような回転率が高い商品を扱うことでFBA手数料を抑えることができます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。