こんな悩みはありませんか?
- ニュースで聞く「株価」が何かしりたい
- 「株価」の株式投資への活用方法をしりたい
株式投資を始める前に、「株価」について理解しておく必要があります。
経済ニュースを見ていたり、新聞などを読んでいると、「株価」という言葉が出てきます。
日経平均株価という言葉にも、「株価」という用語が付くほど、有名な指標です。
株価とは、会社が発行している株式の価格のことで、1株あたりの価格のことを指します。株価が分かることで、1株あたりの企業価値も分析できます。
本記事では、株価とは何か?株価の調べ方!株価を使って計算できる時価総額って何?「株価」という言葉がつく日経平均株価って何?について解説していきます。
目次
株価とは?
「株価」という言葉をニュースで耳にしたことがあると思いますが、株価をひと言で表すと「企業の値段」です。
株式投資を行う際には、企業の株価が割高か割安かを判断して投資すべきか決めます。
わかりやすくいえば「安ければ買い」「高ければ買わない」というだけです。
企業の経営権の一部を購入することが株式を購入する行為であり、行為自体はコンビニでおでんを買うこととほとんど変わりません。
コンビニのおでん具材にそれぞれの値段がついているように、株式市場で販売している「株式」それぞれも値段がついています。
ただし、コンビニのおでんと株式が少し違うのは、株式の値段(株価)はかなり変動するということです。
株価は需要と供給で変動する
「コンビニおでん」は秋になると登場し春先まで販売していますが、その期間で値段はほとんど変わりません。
いつでも値段が変わらないので、500円を握ってコンビニに行けば、何が買えるかある程度予想することができます。
しかし株価は、株式が取引される証券取引所で需要(買いたい人)と供給(売りたい人)の関係で決まるので、値段は常に変動し続けています。
イメージしづらいと思いますが、買いたい値段と売りたいと値段で価格が成立するのが、株価なのです。
この図でいえば、140円で売りたい人と、140円で買いたい人がマッチングしたので140円で売買が成立しています。
株価は買いと売りのバランスで決まる
株価は需要(買いたい人)と供給(売りたい人)のバランスで決まると説明しましたが、もう少し詳しく解説します。
新型コロナウイルスの影響でおきた「マスク」の価格を例に出すと、コンビニやドラッグストアからマスクが消えた2020年4月時点では、1枚あたり平均78円でマスクが売られていました(「在庫速報.com」データ参照)。
そこからマスクの生産がおいつき、供給が増えたことで6月1枚当たり平均20円でマスクが販売されています。
この需要と供給のバランスで価格が変動する市場原理が、株式市場の価格変動の仕組みと同じと考えて間違いありません。
現在の株価を調べる方法
リアルタイムの株価を調べるには、Yahoo!ファイナンスなどの株価情報を発信しているWebサイトを使うといいでしょう。
検索フィールドに、「企業名」または「証券コード」を入力すると企業情報が検索できます。
今回は、「任天堂」と入力してみます。
検索結果に任天堂(株)の株価の情報や、株式分析に必要な情報を調べることができます。
現座の株価「66,600円」と、全日終値、始値、高値、安値を見ることができ、過去の株価の遷移をチャートで見ることができます。
株価は、会社四季報などでも確認することができますが、リアルタイムの株価を確認した場合は、Yahoo!ファイナンス等のWebサービスで確認することをお勧めします。
株価に関連する時価総額とは?
時価総額とは、株式を発行している会社の価値・規模を分析できる指標のことです。
時価総額は、現在の株価に発行済株式数をかけることで計算することができます。
時価総額の計算式
時価総額=現在の株価×発行済株式数
簡単にいえば、時価総額は企業価値の総額を評価するもので、数字が大きいほど企業価値が高いと評価されます。
例えば、輸送事業をメイン事業に据える、SGホールディングス(9076)とヤマトホールディングス(9064)の時価総額を見てましょう。(2021年2月15日Yahoo!ファイナンスを参照)
株価 | 発行済株式数 | 時価総額 | |
SGホールディングス(株) | 2,661円 | 640,394,400株 | 1,704,089百万円 |
ヤマトホールディングス(株) | 2,885円 | 388,575,592株 | 1,121,041百万円 |
この例でみると、佐川急便などのSGホールディングスは、株価がヤマトホールディングスよりも低いものの、発行済み株式数が多いことが起因し、時価総額が高くなっています。
金額だけみれば、投資家からすれば、株価の安いSGホールディングスの方が株式を購入しやすく、ヤマトホールディングスの方が高くなっています。
株価は高ければよいとか安ければよいとか、それだけで図ることはできません。例えばROEやROAといった指標を総合的に分析して、銘柄を選定します。
時価総額は、あくまで企業価値という意味合いでとらえて下さい。
「日経平均株価」って何?
こちらもニュースでよく聞く「日経平均株価」について解説します。
「日経平均株価」とは、日本経済新聞社が東証1部上場している会社から選んだ、225銘柄の平均株価のことです。
この225社は年に1社いれかわりますが、現状の225社は水産・科学・銀行等3ジャンルから選ばれた会社がラインナップしています。
つまり日本のトップ225社の株価の平均値を日経平均株価といいます(2021年2月15日時点の、東証1部上場している数は2,191社)。
日経平均株価は、日本のトップ225社の平均株価となるため、日経平均株価は日本の景気を占う非常に重要な指標として使われます。
日経平均株価が下がれば、日本全体の景気後退を暗示し、逆に日経平均株価が上向いになれば、日本経済が上向いていることを暗示します。
ここに注意!
もちろん、日経平均の上下=景気の上下とは限りません。あくまで強い判断材料として使われるという意味でとらえてください。
ちなみに日経平均株価の時価総額上位5銘柄は以下の通りです(2021年2月15日現在)
順位 | 銘柄名(証券コード) | 株価 | 発行済株式数 | 時価総額 |
1位 | トヨタ自動車(株) | 7,922円 | 3,262,997,492株 | 25,849,466百万円 |
2位 | ソフトバンクグループ(株) | 9,081円 | 2,089,814,330株 | 18,977,604百万円 |
3位 | ソニー(株) | 12,450円 | 1,261,058,781株 | 15,700,182百万円 |
4位 | (株)キーエンス | 56,120円 | 243,207,684株 | 13,648,815百万円 |
5位 | 日本電信電話(株) | 2,739円 | 3,900,788,940株 | 10,684,261百万円 |
さいごに この記事が30秒で理解できる!
本記事では「株価」について解説しました。
株価は、「企業の値段」を表し、株価と発行株式数をかけた時価総額は「企業の価値」を表します。
株価は常に変化するものなので、割安を見極めて購入しておくと、売買差益を得ることができます。
株価だけで、売買すべき株式を選定することができませんが、過去の株価と現在の株価を見極めたりすることで今の株価が割高なのか割安なのかを判断することができます。
ぜひ、株式取引に役立ててください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。